目次
はじめに
突然ですが、皆さんは「買い物」の裏側について考えたことはありますか?
レジでの会計、メンバーズカードやポイントの利用――日常的に当たり前のように使っているこれらのサービスは、実は見えないところでたくさんのシステムに支えられています。
私たちのサービス「Redx」は、そんなシステムをより効率的かつ便利にするために生まれました。いま私たちが取り組んでいるのは、「小売業の“当たり前”をアップデートする」という大きな挑戦。その中心となるのが「特別プロジェクト」です。
Redxと特別プロジェクトとは
■ Redxって何?
Redxは、その名のとおり小売業(Retail)のDX化を加速させるために誕生したサービスで、主に「POSシステム」と「店舗のDXを推進するシステム」の2つの柱で構成されています。
これまで多くの小売企業では、長年にわたって自社専用のPOSシステムを細かくカスタマイズしてきた結果、新機能の追加やシステム改修のたびに莫大な開発費用がかかり、DX化に投資しづらい状態でした。
Redxは、機能の標準化・共通化というアプローチを採用することで、各社ごとに異なるカスタマイズを最小限に抑え、納期短縮とコスト削減を目指しています。
2023年のロフト導入を皮切りに、翌2024年には東急プラザ原宿「ハラカド」やShibuya Sakura Stageの飲食フロア、そして同年11月にはアメリカ発の老舗ブランド「ブルックスブラザーズ」にも採用されるなど、2021年のサービスローンチからわずか3年という短期間で広がりを見せています。
■ 特別プロジェクトって?
0→1でサービスを生み出し、1→10へと育ててきたRedx。しかし、これを100や1000へと拡大していくには、標準化をさらに磨き上げる必要があります。そこでいま私たちが全力で進めているのが、「特別プロジェクト」です。
Redxの標準化を加速させ、真の「Redx標準」を完成させることで、より多くの企業への導入を実現し、小売業全体のDX化を一気に押し進める――そのための取り組みが特別プロジェクトの核心です。
目下取り組んでいるのは、「百貨店向けサービスの標準化」。百貨店は「外商」「友の会」など独自の業務が多く、業態としても特殊。その複雑な業務を標準化し、百貨店で働く誰もが使いやすいPOSシステムを構築中です。
すでに東武百貨店やデパートリウボウでの導入が決定しており、現在鋭意開発中。これまでも専門店・アパレル店、商業施設向けへと展開を広げてきたRedxですが、百貨店向けが完成すればさらに小売業全体のDX化が進み、消費者にとっても便利な買い物体験を実現できると考えています。
■ 特別プロジェクトが描く壮大な将来構想
特別プロジェクトを成功させ、真の「Redx標準」が完成すれば、より多くの企業が導入しやすくなるだけでなく、外部パートナー企業との協業も大きく広がります。そうすることで、「サービス同士がバラバラに存在する現状を一つのプラットフォームでまとめあげる」という壮大な構想が、現実のものとなるのです。
買い物のシーンには、クレジット決済や免税手続き、ポイント利用など多様なサービスが関わっています。しかし、それぞれが独立しているために、お客様とお店の双方にとって不便が生じているのが現状です。
Redxがこれらをつなぐプラットフォームとなり、あらゆるサービスがシームレスに連携する世界をつくる――それこそが私たちの目指す未来。お店側にとっては業務効率化とコストダウンを、お客様には快適でストレスフリーな買い物体験を提供できるようになります。
単なるシステム開発にとどまらず、「小売業の未来をつくる」ために業界の仕組みや働き方までを変えていく。特別プロジェクトは、その第一歩です。これから先、小売業における“当たり前”をさらにアップデートし、「こうだったらいいのに」を実現することで、みんなが笑顔になれるお店をもっと増やしていきたいと考えています。
特別プロジェクトを支える3つのチーム
特別プロジェクトを進めるにあたり、まず行ったのは組織編成と役割の再確認。理想のシステムを実現するために、どのようなチーム編成が必要なのかを思い描き、実行しました。
その結果、誕生した3チームのチームを最後に紹介します。
① 標準業務ソフトウェア構築チーム
百貨店のビジネス習慣やスタッフのオペレーションを深く理解し、お客様の業務そのものを標準化。さらに理想的なソフトウェアを考え、形にしていくチームです。
Redxでは開発領域を、顧客がライバルと戦う際の競争力観点から「非競争領域」と「競争領域」に分類し、「非競争領域」はノンカスタマイズでの開発、「競争領域」は最小限のカスタマイズでの開発という方針を設定。こうすることで要件定義の時間を短縮し、結果的に納期短縮・スムーズな導入につながります。Redxが10→100へ成長するために欠かせない重要な役割を担っています。
② 開発基盤構築チーム
ソースコードを作る際の仕組み作りやフレームワークの整備など、開発そのものを最適化・標準化するチーム。効率性やメンテナンス性、保守性を高め、「誰が作っても同じ品質」を目指しています。
最近では「優待計算の共通プラグイン」を開発。複数の優待パターンが存在する百貨店の仕組みに対応しやすいよう、ソースコードや設定を部分的に変えるだけでロジックの構造を損なわずに優待計算を実現できる開発基盤を作りました。今後も優待に限らず、さまざまな機能の共通化・標準化を推進し、Redxのさらなる拡大を支えます。
③ 非機能・クラウドチーム
システム開発では、機能面に注目しがちですが、実際に運用するうえで重要なのが、 「非機能要件」。
例えば、ボタンを押してから応答が返ってくるまでの速度や、障害が起きた際に業務を止めずに続行できる耐障害性、利用者が安心して使えるセキュリティなど。こうした見えにくい部分を強固にすることで、初めてRedxが安心・快適に使えるサービスとなります。非機能・クラウドチームはまさに“縁の下の力持ち”として、Redxの品質を支えているのです。
最後に
Redxの特別プロジェクトは、小売業の未来を変える壮大な構想の第一歩。
「もっとスムーズに買い物したい」「もっと業務をシンプルにしたい」――そんな「あったらうれしい」を「あってよかった」に変えるのが私たちの使命です。
もし少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ以下のリンクから気軽にご応募ください。皆さんとお会いできる日を楽しみにしています!
どこにもない、ふつうを
一緒につくりませんか。