オープンリソース株式会社

2024年9月20日

エンジニアの多様なキャリアパスと、会社の技術成長を後押し!オープンリソースの専門職制度って、どんな制度?

はじめに

日本企業におけるキャリアパスは、部長、課長、係長といったマネジメント業務を前提とする管理職のコースが一般的です。一方、専門的な知識や技術・資格を有するITエンジニアなどの職種に対しては、その専門能力を管理職と同等に評価する「専門職制度」が存在します。

しかしながら、【HR総研】「ITエンジニアを取り巻く人事の取り組み」に関するアンケート(https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=352)では、企業の84%が「ITエンジニアに対応した人事制度がない」と回答しており、エンジニアを取り巻くキャリアパスは、まだまだ多様であるとは言えない状況です。

そんな中、オープンリソースでは2023年より専門職制度をスタート。本記事では、当社における専門職制度の概要やポイント、制度開始の背景について、詳しく掘り下げてご紹介します!

専門職制度の概要

オープンリソースでは、特定の領域において一定以上の技術力を持ち、それを活かして事業に貢献している方を、 IT STANDARD職(専門職)に認定しています。

IT STANDARD職に認定された方には、それぞれの高い技術力を活かして課題解決をしたり、その技術的なノウハウや知見をメンバーへ伝え、会社全体の技術力を底上げする役割を担っていただきます。

認定の対象となる技術領域については、一例として「アプリケーションエンジニア」や「インフラエンジニア」等、今後当社が強化する必要がある領域から定義。また、技術領域ごとに求められる役割を明文化し、それを社内に公開することで、今後IT STANDARD職を志す方の能力開発に役立てていただけるよう取り組んでいます。

更には、IT STANDARD職に認定された方には毎月の手当支給に加え、能力開発予算や環境設備予算も割り当てています。能力開発予算は、勉強会・業界展示会等への参加や、技術書・文献の購入、また設備予算については、PC・モニター等の必要機材の購入を想定。これらを活用いただくことで、認定者の皆さんには技術力に更なる磨きをかけていただきたいと考えています。

制度開始の背景

オープンリソースのミッションは、「どこにもない、ふつう」。

例えば、これまで小売業界のPOSシステム開発においてはゼロからオリジナルのものを作ることが主流でしたが、共通化・標準化の概念を導入することで個社対応を最小限にすること。これまで店舗に配属された新人にとって必須であった「レジ操作の研修」を、オペレーションの最適化やUI/UXの向上により不要にすること。

こうした「どこにもないふつう」を積み重ねることで、店舗スタッフの負担を減らし、お客様には新たな購買体験を生み出し、日々の暮らしを豊かにすることを目指しています。

ミッションの実現に向けては、これまでの常識や固定概念を疑い、異なる視点やアプローチで、新たな解決策を企画・実行していく必要があります。その道のりにおいて、これからますます、途方もないくらいに高い壁が立ちはだかることもあるでしょう。そして、それを乗り越えていくためには、これまでに以上に高い技術力が求められます。

こうした背景のもと、スタートしたのが当社の「専門職制度」。制度の導入により、会社全体の技術力を高めていくことで、ミッションである「どこにもないふつう」の実現を目指していきます。

また、社員の皆さんから「組織をマネジメントすることで会社を成長させたい」という声に加え、「技術力を高めることで事業に貢献したい」という声が一定数挙がったことも、背景の1つです。

そうした方々に対して、従来型の画一的なキャリアパスでなく、IT STANDARD職という新たなポジションを設けることで、社員の多様なキャリア志向を尊重し、誰もが自分らしく活躍できる会社でありたい、と私たちは考えています。

専門職認定者から

2024年6月、新たにIT STANDARD職に認定された3名の社員から意気込みをお聞かせいただきましたので、ご紹介します!

A.Kさん(2018年中途入社/ ITスペシャリスト及びインフラエンジニアとして認定)

この度、IT STANDARD職として認定されることができ、大変光栄です。この認定を受け、さらに技術力を高め、会社の成長に寄与するために全力を尽くす決意です。その上で、これから注力したいことは大きく2点あります。

1点目はITスペシャリストとして、これまでの自身の経験を、事業発展に活かすことです。私はこれまで、C++での組込みアプリケーション開発やネットワークパケット解析といった抽象化の低い階層から、抽象化の高い階層まで、広い範囲で設計・実装などを行ってきました。またアプリケーション以外にも、仮想化技術の利用やネットワーク・各種サーバの構築運用の経験もあります。これら、自身が持っている知識や経験の全てをメンバーへ伝えていき、システム全体の設計や課題抽出に活かすことが、私が果たすべき役割だと考えています。

2点目は、AWSを使用した開発・運用負荷の低いシステムの設計です。クラウド業界のリーダー企業であり、またこれから先ニーズの高いAI分野においても関連サービスの素早い展開や体系だった学習リソースが提供されているAWSサービス群を活用することで、開発工数の削減や品質向上などが期待できます。今後さらなるナレッジを習得し、AWSを活用したプロジェクトの設計の中心的な役割を自らが担っていきたいです。

Y.Kさん(2018年新卒入社 / アプリケーションエンジニアとして認定)

この度、IT STANDARD職に認定されましたこと、大変嬉しく思っております。この認定を受けて、自分の技術力をさらに高め、会社の発展に貢献していきたいです。

特に私の専門領域であるPOSと外部決済システムとの連動に関して、これまでの経験を活かして高品質で信頼できるサービスを提供していきたいと考えています。というのも、決済というのはエンドユーザーとの金銭授受が発生する機能であり、極めてシビアな対応が求められる部分です。今後Redxのグロースに伴い連動決済の導入は欠かせない分野であるため、開発担当者のサポートや、障害発生時のリカバリー方法など、自身のノウハウを活かして貢献していきたいです。

また、時代の流れで次々と新たな決済サービスが誕生することが予想されるため、それらの情報をキャッチし、有益なものがあればRedxへの導入を提案していきたいです。

I.Kさん(2020年中途入社 / システム運用及びAR・VRエンジニアとして認定)

IT STANDARD職に認定いただき、大変光栄です。これまでの経験とスキルが評価されたことに感謝するとともに、これからは更に技術力に磨きをかけ、事業発展に貢献していきたいです。

特に注力したい分野はいくつかあるのですが、1つ目はUnity 6 preview版やAWS AmplifyといったAR・VRの新技術で、これらを学ぶことで会社全体の技術力アップに貢献したいと考えています。また、AWSやAzure等の次世代型クラウドサービスのアーキテクチャやセキュリティ技術についても知識を深め、またそれを会社全体に広めていくことで標準化の推進にも貢献していきたいです。さらに、GitHub Copilotの生成AIや、Amazon、Microsoftが提供する機械学習モデルなどの新技術についても常にアンテナを張り続け、プロジェクトへの適用のPOC(概念実証)を実施することも目指しています。

今回の認定により設備予算と能力開発予算を割り当てていただけるので、これらを活用しながらまずは自分自身の技術力アップを図り、更には自身のナレッジを周囲のメンバーに共有することで、社内全体の技術力の向上を自らが牽引していきたいです。

認定された3名の皆さん、改めておめでとうございます。皆さんにはこれから、技術的な観点から社員の目指すべきロールモデルとしてご活躍いただけることを期待しています!

最後に

今回は専門職制度をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?社員それぞれが描くキャリアを実現することで、個人のスキルが上昇し、それが結果的に会社全体のレベルアップにつながっていくと、私たちは信じています。

エンジニアの多様なキャリアパスを支援し、更には会社の技術成長を加速させるべく始まった、当社の専門職制度。今後も社員の声に耳を傾けながら、エンジニアとしての技術力を最大限に発揮していただけるよう、より良い制度にブラッシュアップしてまいります。

こうした制度も活用しながら、技術の高みを目指したいという方は是非、以下のリンクよりお気軽にご応募くださいね。お待ちしています!

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