Interview 異業種 × 創意工夫

えのちゃん

  • オープンリソース株式会社
  • Redxビジネス統轄 Engineering
  • 2023年入社

プロフィール

国立大学法人 信州大学 医学部 保健学科を卒業。2021年4月から約2年間看護師として働いたのち、2023年4月、open resourceに第2新卒で入社。現在はRedxビジネス統轄の「標準化チーム」に所属し、フロントエンドエンジニアとして「RedxクラウドPOS」のデザイン刷新に携わっている。

昨年4月、第2新卒で入社したえのちゃん。前職ではどのような仕事をされていたのでしょう。

手術室専門の看護師として従事。やりがいはありましたが、自分で創意工夫できる仕事を求めて転職を決めました。

前職は医療関係の仕事をしていました。いわゆる「オペ看」と呼ばれる、手術室専門の看護師の仕事です。自分が関わった患者様たちが元気になるための手助けができるとてもやりがいがある仕事だったのですが、転職を考え始めたのは、自分の求める仕事のやり方とのギャップを感じるようになったからです。

正確性が求められる医療現場において、マニュアルは絶対的な存在でした。1回の手術で使う医療器具は、100種類を超えることもあるのですが、それら1つ1つ、呼び名から医師への手渡し方まで細かく決められています。また、手術の事前準備をする際には、段取りを全て頭に入れた上で決められた順番に沿って医療器具を並べていきます。

医療ミスを防ぐために、マニュアルを徹底するべきなのはもちろん当然のこと。ですが私自身は、決められたやり方に従って仕事をするよりも、自分の頭で考えて創意工夫できるような仕事をしたいと思うようになり、1年目の秋くらいから転職を考えはじめました。実際に動き出したのは翌年の夏からです。

医療からエンジニア、全くの異業種からの転職ですが、エンジニアの仕事に興味を持ったのは何故でしょうか。

エンジニアの知人に話を聞いて興味を持ち、独学でプログラミングを学び始んだことで楽しさに目覚めました。

最初のきっかけは、身近にエンジニアとして活躍している方がいたことです。その方に、働き方について色々と尋ねてみたのですが、若い人でも自分のスキル次第で仕事を進めていける点や、場所を問わずどこでもフレキシブルに働ける点などに魅力を感じました。

そこからエンジニアという職業に少しずつ興味を持ち始め、看護師として仕事をする傍ら、独学でプログラミングについて勉強をし始めました。Progateなどのサイトでまずはjavaという開発言語を学び、別のサイトで練習問題をひたすら解く、という方法です。練習問題は、例えば「こういうページを作ってください」といったもの。それに対して、答えが1つではなく何通りも存在するので、どれが最適解なのか自分で考えて導き出すことが出来ます。私が望んでいた「自分の頭で考えて、創意工夫できるような仕事」は、まさにこれだ!と思い、本気でエンジニアを志すようになりました。

その中でopen resourceに入社を決めたのはなぜでしょう。

数々の有名企業のシステム開発を手掛けている当社で、沢山の人にサービスやシステムを届けたいと考えました。

もともとBtoBよりも、BtoCかBtoBtoCに興味がありました。というのも、前者は「クライアントにとって使いやすいシステム」を作るかと思うのですが、後者であればより多くの方が使うシステムだからこそ「誰にとっても使いやすいシステム」を追求できると思ったからです。また、自分で「これを作った!」という目に見える成果が得られそう、という点も魅力に感じていました。

そういった思いを転職エージェントに伝えたところ、担当の方からおすすめされたのがopen resourceでした。正直に言うと初めて聞く社名だったのですが、説明会に参加したり、自分でも色々と調べていくうちに、Loft様をはじめとした数々の大企業のPOSシステムを手掛けていることに驚きました。

ここではお名前は出せないのですが、ハイブランドや大手百貨店、大手生活雑貨店など、誰もが知る企業様の開発を手掛けているので、日本に住んでいる大半の方が無意識にopen resourceの作ったシステムを目にしたことがあるんじゃないかな?と思うくらい。こういった基盤のある会社ならば、自分の作ったものを多くの方に届けられ、「誰にとっても使いやすいシステム」を追求できるのではないかと思い、入社を決めました。

異業種からの転職でしたが、入社後に戸惑うことはありませんでしたか?

2か月間の新入社員研修でしっかり学べましたし、配属後も先輩社員のフォローがある環境です。

全くないといったら嘘にはなりますが、オープンリソースは学ぶ環境や上司・先輩社員よるサポート体制が整っている会社なので、戸惑うことは少なかったです。例えば、入社してすぐに2か月間にわたる新入社員研修があったのですが、想像以上にかなりしっかり学ぶことができました。

研修では、C#というプログラミング言語について学び、それを用いてアプリ開発まで実施しました。これまでプログラミングについては独学で学んではいたものの、「自分が作ったものが、アプリとして形になる」という体験を得られたのは初めてだったので達成感もありましたし、「自分にも出来るんだ!」という自信に繋がりました。私は第2新卒としての入社だったのですが、他の新卒メンバーと区別せずに同じように研修に参加できたのはとてもありがたかったです。

また配属後も、分からないことが出てきたときには一人で抱え込まずに、気軽に先輩社員に聞きやすい環境です。私の所属しているチームは、上司が2名、年の近い先輩社員が2名、同期1名、そして私の6チーム。少人数ですが、その分コミュニケーションを密にとりながら仕事に取り組むことが出来ています。

現在のお仕事内容について教えてください。

RedxクラウドPOSのフロントエンド開発を担当しています。

自社サービスRedxの開発を担う事業部の「標準化チーム」に所属しており、「RedxクラウドPOS」のフロントエンドエンジニアとして、デザイン刷新に携わっています。クラウドPOSは2021年より販売を開始しているのですが、従来のデザインから更にUIを改善することで、より使いやすいアプリにすることが私のミッションです。具体的な業務としては、デザイナーが作成した画面デザインを、コーディングにより再現すること。その際に大切にしていることは、少しのズレも妥協しない、ということです。

開発画面上では綺麗に見えても、実際のPOS画面で見ると文字の位置が微妙にズレている、ということは多々あります。1つ1つはほんのわずかなズレであっても、Redxは「誰もが納得するサービス」を目指しているので、妥協は許されません。そのため、都度POS画面を起動して慎重に見比べ、少しのズレも生じないよう心がけています。前職でも、「医療現場」というミスが許されない環境で仕事をしていたので、そこで培われた慎重さが今も活かされていると思います。

えのちゃんがやりがいを感じるのは、どんなときでしょうか。

Redxの強みである「使いやすいUI」を支えられていることが誇りです。

エンジニアを志したときに、「使ってよかった、と思ってもらえる体験を作りたいな」と朧げに考えていました。そしてデザインというのはそれこそ、ユーザーの「使ってよかった」に直結する部分だと思うので、自分が目指していたことに関わることができているのが嬉しいです。特にRedxは「直感的に操作できる、使いやすいUI」を強みとしているサービスですし、その強みとなる面を入社1年目の私が支えることが出来ているのは、誇らしいことだと思います。

また、難しい局面を自分の力で乗り越えられたときには達成感を感じますね。デザイン刷新といっても様々で、例えば「アイコンの位置を動かす」などの軽微な修正であればスムーズに対応できるようになりましたが、ときには大幅にデザインを変えることもあります。そういった場面では単純にフロントのコーディングだけ変えれば良いのではなく、裏の処理も変える必要性が出てきたり、またそれにより保守性にも影響がないかどうか、といったところも考えた上で対応することが求められます。

私にとっては難易度の高い仕事なのですが、それを自分で解決できたときにはやりがいを感じます。マニュアル通りではなく、自分で考えて答えを導き出すこと。それを求めて転職を決意したので、少しずつですが実現できていることを嬉しく思います。

最後に、えのちゃんの今後の目標について教えてください。

知識やスキルを付けて、エンジニアとしてステップアップしたいです。

もっと知識やスキルを付けることですね。というのも実は今、標準化チーム の仕事に加え、あるアパレル企業様の「要件定義チーム」にも参加しているのですが、自分の力不足を実感する出来事があったんです。

要件定義チームでは議事録作成のためお客様との打ち合わせにも参加しているのですが、先輩社員とお客様の会話に私の理解が追い付かず、悔しい思いをしました。特に私は、POSと外部との接続などインターフェイス周りの知識や、データベースへの理解がまだまだ足りていないと感じています。これまではPOSだけ知っていれば業務に支障はなかったのですが、今後エンジニアとして更にステップアップするためにももっと知識を付けていきたいです。

また「現行調査」といって、今お客様の店舗で使われているPOSがどんな動きをしているのかを調べる機会もあったのですが、Redxだけでなく他社製品についても理解を深めること、また他社製品とRedxの違いを分かりやすく言語化して相手に伝えるスキルも必要だと痛感したので、その点も磨いていかなければ、と思っています。

まだまだ覚えることも沢山ありますが、今は目の前のことを着実に習得しながら、1つずつできることを増やしていきたいです!

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